企業の事業部門と経営管理部門を数年単位で行き来していると企業経営・事業運営、財務会計・管理会計でそれぞれ詳しい人がいる。
例えば経理部と業務部が経理について会話すると、経理部は適切な会計処理について語り、業務部は利益追求の方法論を語るなど双方は同じ経理について話しているつもりでもかみ合わずに会話終了・・・というケースに遭遇することがある。どちらも正しい。
双方を経験しないと、このような事態に陥りがちである。
企業会計には複数の種類があり目的も異なる、下図をイメージして相手と会話すれば概ねズレることはない。同キャリアであることはもちろん前提。

簡単に書くと以下のとおり解釈している
企業会計とは管理会計と制度会計に分けられる
■管理会計
- 管理会計とは企業の業を遂行し、利益確保を目的とした会計
- 管理会計は意思決定会計と業績評価会計に分けられる
- 意思決定会計はヒト・モノ・カネを適正なコストで調達するためのもの
(意思決定会計は戦略会計とも呼ばれる) - 業績評価会計は経営者または役職毎に責任範囲を明確にするためのもの
(業績評価会計は責任会計とも呼ばれる) - 管理会計は事業部門の業務部や経営部門の経営企画部が行う
■制度会計
- 制度会計とは企業の財を報告し、情報開示を目的とした会計
- 制度会計は財務会計と税務会計に分けられる
- 財務会計は従業員・顧客・株主に対し正確な利益配分をするためのもの
- 税務会計は国および地方自治体に対し正確な税金納付をするためのもの
- 制度会計は経営部門の経理部が行う